カナダのチップ論争
チップ論争について
カナダではチップをめぐるチップ論争が話題になっています。前提として、カナダにはチップ文化があります。これはサービスを受けた時にチップを払う、と言う文化です。チップというのは、要するにサービス料ということになります。
特に身近な場面はレストランで食事をするときですね。他にも、美容室、マッサージ、ホテルなどチップを払うことを期待されている場面は様々です。ただ一応、チップを払うかどうかは任意で、金額もその人次第、ということになっています。現在のカナダのレストランでのチップ平均は15%~25%くらいかと思います。
レストランのサーバーさんなどは、最低賃金またはそれに近い賃金で働いていることが多いです。よって、チップが重要な収入源になります。
このチップ文化については、カナダに滞在している日本人や外国人の中でも度々話題になります。そして、カナダ人の中にも行き過ぎたチップ文化に対して、疑問を持つ人もいます。これが、いわゆるチップ論争です。
今回は、このチップ論争について、私の独断と偏見で紹介します。
日本人にとってのチップ
日本にはもちろんチップ文化はありませんね。チップってよく分からないし、「なんで余分にお金払わなきゃいけないのか?」と思う方もいますよね。日本では、全て料金に含まれていて、お客様は良いサービスを受けて当たり前という文化が浸透しています。いわゆる「お客様は神様」というやつですね。
この日本の文化はカナダにはありません。カナダでは、店員さんがびっくりするくらい無愛想なこともあります(笑)。ただ、カナダの場合、チップをもらえるから接客サービスを頑張るわけですね。
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チップインフレーション
実はこのチップ論争、カナダ人にもいろいろな意見があります。
バンクーバーのあるBC州では現在、チップをもらえる職種とその他の職種で、最低賃金の差はありません。このことから、もうチップは必要ないのでは、という意見もあるみたいです。
特にここ数年、物価の上昇に伴って、チップインフレーションと言われる現象も起きています。具体的には、以前はチップが期待されていなかった場所(セルフサービスのカフェやテイクアウト時)などで、チップを求められること。そして、チップの標準額(%)が上がっていることです。
最近私もスターバックスやサブウェイ(サンドウィッチ屋さん)で会計時にチップ選択画面が表示されるようになったことに気付きました。
他の国はどうなの?
カナダは移民国家ですから、様々な国からの人々がやって来ます。特にバンクーバーは留学生などの短期滞在者も多く、街を歩いていると本当に多国籍だなと実感します。アジア諸国やヨーロッパなどには、チップ文化が無い国はたくさんあります。当然、そのような国から来た人達にとっても、チップ文化は好ましくはないようです。実際にチップをケチっている友人もいます(笑)。
私の意見
個人的には、スターバックスでも会計時にチップ選択画面が出てしまうと、チップを払ってしまいます。
私の意見としては、「郷に入っては郷に従え」ですね。カナダにはチップ文化があるということを理解して、尊重することにしています。
ただでさえ物価が高いでカナダですから、レストランで食事をすると当然高いです。そこにチップも足されると、日本の倍くらい。お金に余裕がない場合は外食はマック一択です(笑)。マックではチップをきかれることはありません!
以上、チップ論争について語ってみました!
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